0001 性格
「バレーボールしよー!」
くじらのくじ丸がそう言いました。
「えー、バレーって海でもできるのー?」
くじらのくじ音は少しめんどくさそうに答えました。
「いいからやってみようよ!ボールを見つけたんだ」
くじ丸はとにかく楽しそうにバレーをやろうとくじ音を誘いました。
くじ音はやっぱりあまり乗り気ではなさそうでありませんでした。
「いいかいくじ音。何事もやってみるもんだよ。あれこれ考える前にさ。その方が楽しいじゃないか!よくわからないことでもやってみよう!ほら!」
くじ音はくじ丸の誘いをよく聞いて、よく考えて、じっくり悩みました。しばらく悩んでいる内も、くじ丸はソワソワとバレーをやりたいという思いを溢れ出していました。
「わかったよ、くじ丸。じゃあやってみよう」
くじ音がそういうとくじ丸は全身を大きくバタバタさせて、嬉しさを堪えられない様でした。
「わー!ありがとうくじ音!じゃあやろう!このボールを海に落とさない様に、お互い交互に触るんだ。落とした方が負けだよ。いくよ!」
くじ音もバレーのルールをなんとなく察してはいましたが、くじ丸の説明をよく聞こうとしていました。でも、くじ丸はくじ音が準備を終えるのを待つことなく、どんどん進めていき、いよいよバレーを始めます。
「そーーーーーーーれーーーー!」
くじ丸がボールを上げました。くじ音はまだ準備ができてなく、ちょっと焦りました。
「ちょっとくじ丸!まだ準備できてな、、、」
くじ音は焦りながらもボールを追っていると、空に上ったボールを、パタパタと空を飛び交う鳥がバシッ!っと咥えたのでした。
そしてそのまま遠くの方への飛んでいきました。
くじ丸とくじ音はふたりとも、ボールを加えて飛び去る鳥を眺めながら、呆然としました。
「・・・まあ、仕方ないね。うん、こういうこともあるかー。残念だけど、なんか別の遊びをしようよ、くじ音」
もうボールがなくなってしまいバレーができなくなり、くじ丸は残念に思いながらも諦めて、次の遊びを探し始めたのでした。
「・・・何言ってるの?くじ丸。。。追うよ!あの鳥。。。取り戻すよ!ボール。。。やるんでしょ!バレー!!」
くじ音はそう言って、去っていった鳥を追いかけていくのでした。
鉛筆と日々。
いかがお過ごしですか
こんにちは。電気代の高騰に慄いているはつです(電気料金明細を握りしめている)。
朝食に温かい味噌汁が美味しくなってきたよね〜♪などと季節の移り変わりを楽しんでいましたが、電気代明細を見て、真っ先に、ティファ~ルで沸かすのをやめよう!とヤカンを探しはじめています。
大海原。それまで凪だったのが突然嵐になって、マストが薙ぎ倒されるのを防がねば!!といったテンションになりました。
ヤカンって言い方古いの?なんていうの・・・?笑
あ、ケトルって言うそうですよ。
やかんは漢字で薬缶だそうです。
勉強になります。
もう電気代高騰も言われてかなり経つのはわかっていましたが、今になってや〜〜っと目が覚めました。
燃料高も円安も物価高も、うまくかわしながらやっていきたいものです。
。*。*。*。*。*。*。
さて、
みなさま。『鉛筆』って覚えていますか?
(急だなしかし!笑)
そうです、あの六角の。トンボでしょうかUniでしょうか。使っていましたよね!
小学生時代の夕暮れ。筆箱に並んだ、芯が丸くなったえんぴつを削って明日の準備をしたあの頃。
もはや郷愁・・・・・。
私は好きなキャラクターが描かれたかわいらしい鉛筆を集めていました。
相方に「えんぴつ」という言葉を何十年ぶりかに聞いたよと言われたので、いやいやそれは流石に誇張しすぎでしょ〜〜?
などとツッコんでしまいましたが、いや私の方??
でも「2B鉛筆っていいよね♡」ってツッコミ待ちでは決してないのです……!
普段の私の作画手順をご紹介させていただきますと、まず鉛筆で動物の練習やキャラクターのデザインなど、ザザッととにかく描きます。
そしてイラストのラフ(下書きの下書きのようなあたり図)を描きます。
そのラフをもとに、ここからデジタルで清書して仕上げていきます。
つまり!鉛筆がなければ私の絵は始まりません。
シャープペンシルでも良いのですが、なんか、何だか違うのです。
つきましては、今日は私の偏見と独断で、鉛筆の良さについて語ってみたいと思います!!
気楽〜に、読み物として楽しんでいただけたらと思います。
前置きが長く申し訳ありません。。。
ここが良いのよえんぴつくん!
- 絵に味が出る
- 削るのが楽しい
- シャーペンと違って「カチカチ」ノックしなくていい
そして忘れていけないのが、芯の種類は2Bの鉛筆です。
1.絵に味が出る
2Bの芯は程よく柔らかく、太さがあり、線に強弱がつきます。シャーペンよりも有機的な線を引けると言う方もいらっしゃいますが、まさにそのように感じます。
例えば細かい線を重ねて描く機械や背景などの下書きにはシャーペンや硬めの芯の鉛筆などが適役かもしれませんが、
躍動感のあるキャラクターや大胆な構図を描く時、味が出て、これから動かしていくキャラクターのイメージがつきやすいのだろうと思います。
ただ、2B鉛筆が私にとって使い慣れているから“程よい柔らかさ“と思えるのかもしれませんね。
あとは、描いた線や絵が別の紙でかすれない、別の紙に黒色が写らないといったメリットもあるかもしれません。
もっとスキルがあれば、アナログの鉛筆画にも挑戦してみたいところではあります…!(難しそうですよね💦)
✍ちなみに✍
先ほどから2B!2B!と連呼していますが、「B」とは、blackの頭文字だそうです。
よく聞くHBはhardのHとblackのB。鉛筆の芯は黒鉛と粘土を混ぜて作られるそうで、粘土の割合が多くなると硬い芯になるそうです。(「uni」でおなじみ三菱鉛筆HPより。)
2.削るのが楽しい
これは完全に私個人の感覚でしょうか・・・?汗
芯が丸くなったら木を削って整える。その瞬間もそうですが、長い鉛筆が徐々に短くなっていき、その分自分の経験値になっているのが見て分かるのが楽しいと言いましょうか。
きっとわかってくれる人がいると信じています。
他力本願?私の得意スキルです。✨
3.シャーペンのようにノックして芯を出す手間がない
こちらは、今では振るだけで芯が出てくるなんてシャーペンもありますし、便利ですよね。
でも絵を描くとき、特に勢い良くふっとい線で描く時は、鉛筆なんです!
鉛筆は芯が丸くなって削る手間が確かにありますが、この場合ではシャーペンのノックの方が手間に感じます。
ある程度ザザザッと描けますし、集中力も途切れません。
結論!
つまり、2B鉛筆がベストフレンド。
以上になります。(わぉ!)
面白かったので、鉛筆会社のHPもぜひご覧ください♪
三菱鉛筆さん→ https://www.mpuni.co.jp/special/tour/pencil.html
トンボ鉛筆さん→ https://www.tombow.com/mamechishiki_write/鉛筆についての雑学/
さ、最後までご覧いただきありがとうございました……!!
また次回もよろしくお願いいたします。
グキ、ボキボキボキ、グヌー
外を歩いていて、空を見上げることはどれくらいありますか?遠くの空よりも、あなたの真上の空です。
体を反って、首も反って、後ろに転んでしまうかと感じるほど反った時に見える空。グキ、ボキボキボキ、グヌー... なまりきった体をグヌーっすると、いつも見たことのない世界が広がっている様に感じます。
例えばこんな空。
遠くの方では青空にかかる雲が、ジワジワと夕陽に溶けていっています。
対して私の上では、ボコボコしたまるで自分で紡いだ羊毛で初めて編んだマフラーの様な空が広がっていました。
遠くの空の綺麗さに心奪われたとき、真上の空のなんだか随分と違う空模様に、いろんな想像が湧き立ちます。
例えばわたしは写真の空を見上げた時には、大きめのゴリラがマフラーを編むのに熱中しすぎて、気付けば夕方、子ゴリラが帰ってくるというのにご飯作るのすっかり忘れてしまったので、「あーこのマフラー食べられないかなぁ」って思っているシーンを、想像しました。
空はとても広く、東西南北、見上げる角度、眺める位置、(時には空を見下ろすこともありますね)、などによってとてもたくさんの異なった表情と出会えます。
その一つ一つに想像を巡らせるのは楽しいですね!
【絵本】イラスト担当の自己紹介
ごあいさつ
こんにちは。作画を担当しているHatsuと申します。
ハツと読みまして、加賀棒茶を淹れて飲む朝が大好きです。
あのシュピッ✨としたほうじ茶のお味がたまりません☺️🍵
くじこの物語や、もぐたとキズナの物語を絵本でご覧になっていただけた方、本当にありがとうございます!
また、いつもSNSをご覧いただいている皆さま、ありがとうございます!励みになっています。
脚本担当と二人でHatsumi Project(はつみプロジェクト)と申します。
どうぞごひいきに…!
『絵』がそばにある毎日
素晴らしい絵を描くいろんな絵師さんの作品を日々拝んでいます。
色使い、構図、表情や背景。ポーズや全体のバランスなども見て、技術を盗みたいなぁなんて思いつつ自分のレベルを痛感してうなだれることもしばしば・・・いや毎日です・・・😅
そして絵本!この世界は本当に奥深いですねー。
個性的な絵の世界、心に残る作者のメッセージ。
書店に行くと、たくさんの個性豊かな絵本が平積みにされて壮観‼︎ですよね
漫画とも挿絵のある本とも異なるようです。
手に取られる絵本は、本文ももちろんそうですが、個性的で素敵なイラストから多くのメッセージが発信されていると思います。
絵を通した新しい発見の宝庫です🌟
絵本を作る側として
そう考えると私の「作画担当」ってすごいプレッシャーなのですが、
星屑祭(ほしくずさい)シリーズは、優しくも信念を持った動物たちが織りなす物語で、私もいつも次作を楽しみにしています。
そして誰よりも先にストーリーを知ることができる!!のです!
キャラクターの性格や行動、出会い、美しく広がる世界の風景…などなど、新しい冒険が始まるって、すごく、興奮するじゃないですか(落ち着いてっ)。
そんな世界を、相方をはじめ読者のみなさまに素敵だなと感じていただける絵を描くことに挑戦する気持ちで作画させていただいています。
■おわりに
“絵の上手さ“は、物語を紡ぐ上での『説得力』になると聞いたことがあります。
これからまだまだ続く星屑祭の物語を、私は絵で表現して最後までみなさまにお届けできればと考えています。
そのために自分のレベル上げを怠らず頑張ります!
絵本を見て喜んでくれる人がいたら、とても、とっても嬉しくなります。
そんな人がいてくれると信じて、想像力&妄想力で、精進してまいります!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
また来ていただけるようにより良い作品を作っていきます!
「もぐたとキズナ」の本を作りました!
こんにちは、こんばんは、おはようございます😃
作画担当の相方が、「もぐたとキズナ」を本にしてくれました!
書籍として販売しているものではありませんが、自分たちが作ったお話が、物語が、絵が、絵本が、こうして目の前に存在しているのは、「報われる」感覚に近いものを覚えました。簡単に言うと
あーーーうれしい〜〜〜!!!
です!
「もぐたとキズナ」の本ができましたよ✨ 作画担当の相方が作ってくれました!!
— はつうぐ Hatsuugu (@hatsuugu) 2022年9月23日
これまでデジタルコンテンツしか作ってなかったからか、自分たちの本に触ってみると、これまでの様々な思いが達成感に乗って込み上げてきました。 pic.twitter.com/ezKt65eXOt
今日も次回作2つの打ち合わせをしてきました!早速大変なスタートでしたが、10月末の締切に向けて、しっかり作り上げていきます!
それ以降も少しずつ作品をリリースする予定です。お楽しみにしてくださいね。
Instagramでも、絵本制作途中に描いた絵や絵本のラフなどを紹介しています!
よければ見てみてくださいね。
また、 もぐたの絵本やそれ以前の絵本はKindleやKindle unlimited でお読みいただけます!
お試しください。