はつうぐ便り

絵本とおとぎ話の制作現場からお届けします

0008 洟垂

「ひぃいぃぃ、食べないでくだせぇ、、、」 狭い洞窟の奥深く、豚のトン現はの目の前には、大きなオオカミの狼煩がヨダレをダラダラと垂らして一歩一歩こちらに向かって来ていました。 「はぁはぁ、うまそうだなお前。久々の良い食い物だ。」 狼煩は空腹をの…

0007 宵張

「昨日三つ首のマッコウクジラに乗ってたらさ、急に腹が減ったとか言って鰯の群れに突っ込んでいくもんだからさ、やばいぶつかる!!ってオイラ慌てちゃって、急いでウィーザーディングタクトを取り出して振って、サーディントルネードを起こしてさ、なんと…

0006 同穴

「あいつ手が2本しかないんだってよ!気持ち悪ぃー!」 森の木々を今日に飛び回り、大地を悠然と走る猿太は、近所に住む蜘蛛蔵からいつも揶揄われていました。 この地域には蜘蛛蔵の様な手足が多い住人が多く、手二本足二本の猿太たちは浮いた存在になりがち…

0005 鶯鳴

「わたしだってさぁ、できれば鳴きたいよ。ホーホケキョってさ。」 Bar ククルスのカウンターで、強めのお酒を片手に項垂れるのは、バリバリのハイキャリアを突き進むウグイスのホロさん。 ククルスのマスターに鳴き言を打ち明けています。このバーではお馴…

0004 流行

動物たちの世界では今二足歩行がブーム! 犬も猫も象も牛も、若い世代は今みんな二足歩行! 今からでも間に合う!憧れの二足歩行の方法を伝授します! ... 今の時代、とにかく誰も彼もが二足で歩いている様だ。 「まったく、本当にどうしようもない時代にな…

0003 知己

「お前は本当にどんくさいな!」大きな声でそう言ったのは足の速いうさぎでした。「そんなノロマなやり方じゃいつまで経ってもぼくには勝てないぞ!」ウサギは大きく胸を張って、張って、あまりに張るもんだから胸のあたりが張り裂けてしまって、あまりの痛…

0002 素直

まんまるお月さまが淡く煌めく空に浮かぶ夜。 お月さまがあんまりまんまるだから、くじらたちは「ああ、美味しそうだな。とっても美味しそうだな」と月を見上げて思うのでした。 「こんがり焼けたおせんべいみたい」 「ぷっくらふっくらしたどらやきだよ」 …

0001 性格

「バレーボールしよー!」 くじらのくじ丸がそう言いました。 「えー、バレーって海でもできるのー?」 くじらのくじ音は少しめんどくさそうに答えました。 「いいからやってみようよ!ボールを見つけたんだ」 くじ丸はとにかく楽しそうにバレーをやろうとく…

鉛筆と日々。

いかがお過ごしですか こんにちは。電気代の高騰に慄いているはつです(電気料金明細を握りしめている)。 朝食に温かい味噌汁が美味しくなってきたよね〜♪などと季節の移り変わりを楽しんでいましたが、電気代明細を見て、真っ先に、ティファ~ルで沸かすの…

グキ、ボキボキボキ、グヌー

外を歩いていて、空を見上げることはどれくらいありますか?遠くの空よりも、あなたの真上の空です。 体を反って、首も反って、後ろに転んでしまうかと感じるほど反った時に見える空。グキ、ボキボキボキ、グヌー... なまりきった体をグヌーっすると、いつも…

【絵本】イラスト担当の自己紹介

ごあいさつ こんにちは。作画を担当しているHatsuと申します。 ハツと読みまして、加賀棒茶を淹れて飲む朝が大好きです。 あのシュピッ✨としたほうじ茶のお味がたまりません☺️ くじこの物語や、もぐたとキズナの物語を絵本でご覧になっていただけた方、本当…

「もぐたとキズナ」の本を作りました!

こんにちは、こんばんは、おはようございます 作画担当の相方が、「もぐたとキズナ」を本にしてくれました! 書籍として販売しているものではありませんが、自分たちが作ったお話が、物語が、絵が、絵本が、こうして目の前に存在しているのは、「報われる」…